国内飼育最高齢、ツシマヤマネコ「もも」死ぬ…井の頭自然文化園
東京都は8日、井の頭自然文化園(武蔵野市)で飼育していた国指定天然記念物で絶滅危惧種のツシマヤマネコのもも(メス、18歳)が死んだと発表した。国内で飼育されているツシマヤマネコでは最高齢だった。
同園によると、ツシマヤマネコは長崎県・対馬にのみ生息する。体長50~60センチで、体重は3~5キロ。
ももは2015年11月に福岡市動物園から井の頭自然文化園に来た後、名古屋市東山動植物園に移動し、19年11月に戻ってきた。昨年12月、後ろ脚に力が入らないなど衰えが見え始め、今月4日からは体を起こすこともできなくなっていた。7日朝に獣医師が死んでいることを確認した。大学などの研究機関で死因を調べている。