堤聖也、WBC王者の中谷潤人との統一戦希望「一番になりたい。一番ほしいのはWBC」
プロボクシングのWBA世界バンタム級王者の堤聖也(28)=角海老宝石=が19日、テレビ番組収録後に東京・江東区のWOWOW辰巳放送センターで報道陣の取材に応じた。「一番になりたい。一番ほしいのはWBC」とWBC世界同級王者の中谷潤人(26)=M・T=との統一戦を希望し、来年は統一王者を目標に掲げた。 WBA世界同級2位だった堤は、10月13日に東京・有明アリーナで、3度目の防衛を目指していた王者の井上拓真(28)=大橋=に3-0の12回判定勝ち。世界初挑戦でプロ14戦無敗のまま世界王座を獲得した。アマチュア時代に対戦して敗れていた井上に判定勝ちし、12年越しのリベンジを達成。「正直、闘いたい選手はもういないんですよ。逆を返せばみんなとやりたいっていうことかもしれない。でも弱いのとはやりたくない。拓真は嫌だな。拓真と増田(陸)はもういいです。勝ち逃げさせてくれ」と笑顔で話した。 燃え尽き症候群を自分でも心配していたというが、「全然(大丈夫)っすね。僕より評価されている選手がいるから。一番になったと思っていないんで、一番になりたいですね」と闘志を燃やした。来年の目標を聞かれると「最低ベルト2本にはしたい。統一戦をやりたい。相手は別に。でも、一番ほしいのはWBCなので。WBCのチャンピオンベルトは絶対に手に入れようとは思っています。中谷くんが一番ほしいベルトを持ってるし、やっぱりそこが目標になる」と中谷が持つ緑色のベルトの獲得に強い気持ちを見せた。 前戦から1カ月間休養し、練習を再開。現在は強度の高いフィジカルトレやラントレ、ジムワークを行っている。先週にはスパーリングも再開。次戦は来年2月下旬に初防衛戦で、強敵の挑戦を受けることが有力。「弱いやつじゃなかったら喜んでやります」と決意を述べた。 プロ戦績は堤が14戦12勝(8KO)2分け、井上が22戦20勝(5KO)2敗、中谷が29戦29勝(22KO)。(尾﨑陽介)