【インド】キリン子会社のオリゴ糖、印規制当局が承認
キリンホールディングス(HD)は25日、子会社で医薬品原料や食品素材の製造を手がける協和発酵バイオ(東京都中野区)が生産するヒトミルクオリゴ糖(HMO)について、インド食品安全基準局(FSSAI)から食品原料としての承認を受けたと発表した。粉ミルクメーカーなどへの供給を模索する。 HMOは、母乳に含まれるオリゴ糖の総称。感染症に対する抵抗力の向上や抗炎症作用などの効果があるとされ、粉ミルクや液体ミルク、健康食品などに活用されている。 協和発酵バイオは、タイの工場で製品を生産し、インドに輸出する。粉ミルクのほか、サプリメントや食品向けの供給を検討する。 同社は、2000年からHMOの量産体制を築いており、発酵技術をベースとした高度な生産技術を武器に、日本だけでなく東南アジアや欧州などで事業を展開してきた。これまでに築いてきたグローバルなサプライチェーン(供給網)を活用しつつ、インドでの展開を進める考え。