オープンAI出資の言語習得支援スタートアップ、企業価値10億ドルに
(ブルームバーグ): 人工知能(AI)を活用して言語習得を支援するスタートアップ企業スピークは、新たな資金調達ラウンドで、企業価値が半年前の2倍となる10億ドル(約1520億円)と評価された。
スピークはベンチャーキャピタルのアクセルなどから7800万ドルを調達したと、10日に発表する予定。オープンAIスタートアップ・ファンドやコースラ・ベンチャーズ、Yコンビネーターなどの既存投資家も参加した。スピークはこれまでに1億6200万ドルを調達しているという。
ロゼッタストーンやデュオリンゴといった競合企業が長年にわたって言語取得市場を支配してきたが、スピークはAIを使って新たな言語をより流ちょうに話せるよう支援できると期待している。同社は学習プロセスをゲーム化するのではなく、スピーキング能力を身につけることに重点を置いている。
スピークのアプリを使うユーザーは、AIシステムと口頭で対話をすることで、新しい言語を練習することができる。サンフランシスコに本社を置く同社の音声認識モデルは、ユーザーの発音に適応し、リアルタイムでフィードバックを提供する。
「これまでは、実際に流ちょうに話せるようになるには個人の教師や指導者を雇うしかなかった」とスピークの共同創業者で最高技術責任者(CTO)のアンドルー・スー氏はインタビューで指摘。「数年前までは、AIやソフトウエアベースの会話パートナーを構築する技術がなかった」と述べた。
原題:OpenAI-Backed Language Tutor Startup Doubles Value to $1 Billion(抜粋)
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Jackie Davalos