「常磐もの」初水揚げ 相双漁協ではシラス漁再開
相馬双葉、いわき市、小名浜機船底曳網の各漁協に所属する漁船は6日、福島県沖で今年初めて操業し、ヒラメなどの「常磐もの」を初水揚げした。このうち、相馬双葉漁協では不振が続いていたシラス漁も再開され、ぎっしりとシラスが詰まった籠が次々に水揚げされ、港は活気づいた。 同漁協では管内の新地、相馬原釜、磯部、鹿島、請戸、富熊の六つの港から133隻が出漁し、計26.2トンを水揚げ。このうち、シラスは21.5トンとなり、水揚げの8割余りを占めた。シラスの高値は1キロ1070円となり、全体的に高価格帯で取引された。 主に8~12月が漁期とされてきたシラスだが、近年は漁獲できる時期が安定していない。昨年は前年より1カ月早い6月に漁が始まったが、8月以降水揚げがない状態が続いていた。 同漁協では、7日に今年初めての青ノリ漁が行われる。沖合底引き網船は8日に初水揚げする予定。今野智光組合長(66)は「海の状況は大きく変化しているが、知恵と努力で今年は大漁につなげたい」と話した。
福島民友新聞社