後楽園ホールラストマッチの渡部太基が西川康平とのダウンの奪い合いを制す。決勝では中島玲と対戦【KNOCK OUT】
渡部は準決勝第2試合で西川康平(8ball fitness)と対戦し、両者合わせて5つのダウンが生まれる激闘の末に1RでKO勝ちを収めた。 1R、ともにサウスポーの構え。いきなり左ローを蹴り合う。互いの左のパンチが交錯。渡部がパンチで前に出るが、西川は下がりながらカウンター。西川の左フックがヒットも直後に渡部が右フックでダウンを奪う。立ち上がった西川に渡部が詰めてパンチのラッシュから右ストレートで2度目のダウンを奪う。後がない西川だったが、果敢に打ち合いに臨むと右フックでダウン奪い返す。打ち合いの中、バランスを崩した西川がコーナーに逃げる。追った渡部だったが西川がカウンターでダウンを奪い、互いに2回ずつのダウンに。ダウンしたほうが負けとなる中、それでも果敢に打ち合う2人。最後は渡部がコーナーに詰めて左右のフックを振り回し、3度目のダウンを奪いKO勝ちを収めた。
渡部は試合後のマイクで「めっちゃ焦った。すいません。西川君、強かった。ありがとう。男気のある選手とバチバチにやりあえてうれしかった。ありがとうございます」と西川に感謝の言葉。続けて「今回、ウェルター級王座決定トーナメントということで、12月30日、横浜武道館の決勝、ぜひ来てください。さっきの中島選手もすごいいい試合をしたっぽいですけど、俺もいいおっさんですけどガンガン行くんで」と決勝への決意を口にした。 そして涙を浮かべながら「デビューしてずっと後楽園で試合をしてきて、今日が後楽園で試合をするのが最後なので、後楽園に一言。ありがとうございました。12月30日は横浜武道館ですが、最後は必ずベルトを巻いて引退するので応援よろしくお願いします」と締めくくった。 決勝で戦う中島もリングに上がると「ボクシング界から来た中島玲です。僕はキック界で絶対にスター選手になります。その踏み台として絶対に渡部選手を倒すので。12月を楽しみにしています」とアピールした。