設備容量の世界シェア17%に…住商、地熱発電年20万世帯分を稼働
ニュージーランドで
住友商事はニュージーランドで地熱発電所を稼働させた。発電容量は18万4000キロワットで、年間発電量は約20万世帯が使用する電力に相当し、同国の総発電量の約3・5%を占める。太陽光発電や風力発電に比べ時間帯や天候、季節の影響を受けにくい安定的な電源として、同国の脱炭素と経済活動の両方を支える。 完工したタウハラ地熱発電所は、ニュージーランド北島で豊富な地熱源があるタウハラ地区に位置する。住友商事は2021年に現地の発電大手コンタクトエナジーとの間で、同発電所の建設工事請負契約を締結。すでにコンタクトエナジーへの引き渡しが完了し、安定稼働に入った。 ニュージーランド政府は30年までに再生可能エネルギーの利用率を100%にする目標を掲げており、住友商事が同国で地熱発電所を完工するのは今回が3件目。また住友商事が建設や機器供給に携わった地熱発電所の総発電設備容量は、今回の完工により世界シェアの17%に相当する270万キロワットに達したという。