プレーオフ進出を目指す東京グレートベアーズ、優勝候補の一角・ウルフドッグス名古屋を迎え撃つ。SVリーグ男子
10月11日にサントリーサンバーズ大阪と大阪ブルテオンの対戦で始まる「大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)」、翌12日(土)には男子4試合、女子4試合が行われる。男子の注目試合は東京グレートベアーズが、優勝候補の一角であるウルフドッグス名古屋を迎え撃つ一戦だ。
東京グレートベアーズは、昨シーズンから指揮を執るカスパー ヴオリネン監督のもと、スピード感あふれる攻撃展開に磨きをかけてきた。昨シーズンはレギュラーラウンド7位に終わったものの、ファイナル6進出を最後まで争い、チームとして確実に成長を遂げた。
チームの中心となるのは、キャプテンでリベロの古賀太一郎。彼は自ら得点を取るポジションではないが、正確なサーブレシーブとディグでゲームの流れを支配し、守備の統率力を発揮している。その存在感は、東京グレートベアーズにとって絶対的だ。
古賀が守備の要である一方、攻撃面では昨シーズン加入した、アウトサイドヒッターの柳田将洋が大きな鍵を握る。32歳となり、円熟期を迎えている中、競り合った局面でのサービスエースや、ラリーが続いた際の決定力は群を抜いている。
また、セッターの深津旭弘もチームの心臓部として、東京グレートベアーズの攻撃をリードする存在だ。豊富な経験と卓越したトスワークで、アタッカーたちを最大限に活かす。パリ五輪にも出場し、国内外での経験を持つ37歳のゲームメイクに注目だ。
一方、ウルフドッグス名古屋は、監督にバルドヴィン ヴァレリオが就任して以降、戦術的に進化を遂げている。昨シーズンは優勝こそ逃したが、名古屋は「常に成長する」という監督の哲学のもと、今季も優勝候補の一角に挙げられている。
今シーズンの大きな話題は、新加入のオランダ代表ニミル アブデルアジズ。3年連続ネーションズリーグで、ベストサーバーを受賞した彼のサーブ力と得点力は、東京グレートベアーズの脅威となるだろう。
さらに、新加入した深津英臣の活躍も期待したい。長年日本代表のセッターを担ってきた経験豊富な選手で、兄である東京グレートベアーズの深津旭弘との兄弟対決もみどころ。深津兄弟が織り成すトスワークの違いが、試合の流れをどのように変えるだろうか。
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