プログラミング教育で協定 渋谷区らが会見(全文2)プログラミングは楽しい
サイバーエージェント・藤田社長「Kids VALLEYに期待している」
藤田:サイバーエージェントの藤田でございます。われわれサイバーエージェントグループでは、2013年からCA Tech Kidsという小学生向けのプログラミング教室をやっているんですけども、グループで非常に幅広く事業をやっているのですが、本当にこの事業が唯一と言ってもいいほど、非常に私の知り合いである政治家とか、経営者とか芸能人とか、子供を持っているパパママの、そういう、世の中ではVIPと言われている人たちから問い合わせを多くいただいている、そして子供が夢中になったとか、そういう感謝も非常にたくさんもらう事業で。そういった方々が自分の子供を通わせようと考えているぐらいですから、子供のプログラミングというのがいかに将来に必要かというのは分かると思います。 もちろんこの渋谷が日本では一番たくさんIT企業が集まっていて、そして技術者も集まっているということは事実としてあると思うんですけれども、それでも国際的に見るとシリコンバレー、サンフランシスコほどではなっていないという中で、そこに追いつこうというのも本当に現実感がなくなってきたような状況ではあるんですけれども、サッカーの世界でも多額の報酬で選手を引き抜いていくチームと育成型のチームがあるように、これから渋谷を中心に新しい才能を育てていく観点というのは、考え方としてあると思いますし、非常に面白い試みだと思いますので、今回のこのKids VALLEYにとても期待しています。以上です。 司会:藤田社長、ありがとうございました。続きまして株式会社ディー・エヌ・エー、南場会長よろしくお願いいたします。
DeNA・南場会長「今の教育に不足しているものを身に付ける教育」
南場:皆さんこんにちは。ディー・エヌ・エーの南場です。私たちは2014年から会社のCSRとしてプログラミング教育に取り組んできています。発端はディー・エヌ・エーの社員が自分の子供に受けさせたい教育ということで、プログラミング教育をぜひということで始めたものです。もう全国で5800人ぐらいの児童に公教育の場所で、私たちの作ったプログラミングゼミというアプリを用いて、講師も派遣して実践しております。 プログラミング教育の重要性っていうのは、もちろんこれからコンピューターに、デジタルネーティブかっていうと、みんな子供たちは全員デジタルネーティブで、デジタルデバイスをいつも簡単に使いこなすんですけども、コンピューターにコマンドを出すと、コンピューターと会話をして、そして自分がやってほしいようなことを知ってもらうお願いがちゃんとできると。それができるかできないかっていうのは、子供たちの将来に非常に大きな差を及ぼしてしまうというふうに思います。 またプログラミング教育というのは、これまでの日本の教育のある種の欠点というか、答えは1つしかない、誰かオーソリティーが決めた答えをみんな言い当てるという、間違えない達人の量産という、この教育システム。これは昭和後期の日本が大量生産で立国をしていた、加工貿易立国の時代にベストな教育制度だったと思うんですけれども、それが根本からはまだ変わっていないと。時代に遅れていると。 どこが遅れているかというと、答えは実は1つじゃなくて無数にある、生徒の数だけあるんだっていうこととか、あるいは情熱が重要であるということ。あるいは異なるバックグラウンドの人たちと連携して新しいものを創造していくということ。コラボレーションといいましょうか。そういった要素がこれまでの教育にどちらかと言うと少し不足していたのかなと、そんなふうに思っていますが。 このプログラミング教育は、実際に情熱を持って何かをクリエートし、表現をし、そしてそれは自分の創造するもの、ほかの人と全然違っていいし、そしていろんな人とコラボレーションをして創作活動もできるんだよということを教えてくれる。単なるコンピューターとのコミュニケーションができる人を育てるだけではなく、今の教育に不足しているんじゃないのかな、これからの時代に必要なパッション、コラボレーション、そしてクリエイティビティー、これを身に付ける素晴らしい教育なんじゃないのかなというふうに思います。 このたび、東急電鉄さんと、そして渋谷のこの4社ですね。IT企業4社、これは日本を代表するIT企業が渋谷区に4社集まっているわけなんですが、力を合わせて渋谷区という場で子供たちにプログラミング教育を提供していくということ。本当に素晴らしい取り組みだと思います。会社としても全力で協力させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたしします。 司会:南場会長、ありがとうございました。続きましてGMOインターネット株式会社、熊谷代表よろしくお願いいたしします。