ベンタンクールに最低6試合の出場停止処分か…今年6月にソン・フンミンへ人種差別的発言
トッテナムに所属するウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールに出場停止処分が科される可能性があるようだ。13日、『ガーディアン』や『アスレティック』など複数のイギリスメディアが伝えている。 ベンタンクールは今年6月、母国の人気番組『Por La Camiseta』に出演した際にユニフォーム交換に関する話題を振られ、「彼らは皆顔がそっくりだから、(渡すユニフォームは)ソニー(※ソン・フンミンの愛称)の従兄弟のものかもしれないよ」と発言。このコメントがSNS上で広まると、人種差別的発言であるとの批判が集まり、ベンタンクールはインスタグラム上でソン・フンミンへの謝罪を行なった。 ソン・フンミン自身が謝罪を受け入れたことで事態は収束に向かうかと思われたが、イングランドサッカー協会(FA)は一連の騒動を問題視。ベンタンクールの発言がFA規則E3.2にて定義された「極めて悪質な違反」に該当する可能性があるとして、9月に同選手の告発に踏み切った。 報道によると、ベンタンクールはFAから一定期間の出場停止処分を受ける可能性が高いとのこと。具体的な期間については明らかになっていないが、FAが2019年に人種差別的発言への最低処分を6試合に引き上げたことを考慮すると、少なくとも6試合の出場停止処分が科される見込みだという。なお、トッテナム側は当該の発言が代表チーム帯同時のものであることから、FAに告訴権限があるか否かを疑問視していたものの、処分を受け入れたと報じられている。 2022年1月の加入以降、中盤の主軸として活躍しているベンタンクール。今シーズンもここまで公式戦15試合に出場し1ゴール1アシストをマークしており、出場停止となればトッテナムにとっては大きな打撃だろう。インターナショナルマッチウィーク後に控える6試合の対戦相手は、マンチェスター・シティ、ローマ、フルアム、ボーンマス、チェルシー、レンジャーズとなっている。
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