WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦に臨む同級1位の村田昴（左）と同級2位山崎海斗

　7戦全勝7KOのパーフェクトレコードを誇るプロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級1位の村田昴（27＝帝拳）が、KO撃破でのプロ初タイトル奪取に自信を示した。5日に東京・後楽園ホールで開催される「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U－NEXT」のメインイベントで、同級2位山崎海斗（26＝六島）との同級王座決定戦を控える。4日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで計量に臨み、両者そろって55・2キロでクリアした。 　王座初挑戦の村田にとって初のメインイベンター、日本人との初対決、初めての12回戦となる。自然と力が入る舞台となるものの、リラックスした表情で「明日はやっと、いよいよ初タイトルで初メイン。楽しみですね。相手選手も気合が入っている表情だった。自分も負けないように準備して100％以上の力を出して勝ちたい」と意気込みを口にした。 　アマ時代は18年の全日本選手権バンタム級制覇など4冠。21年6月に米ラスベガスでプロデビューするなど、米国で3勝を飾って長期合宿も経験した。世界ランキング入りしていた時期もある期待のホープ。24年3戦目に向け「やっぱりベルトを取って今年を締めくくりたい。ベルトを取る、取らないでこの先が大きく変わると思うので。目標としているベルトがここではないので、しっかりと勝って、その先を見てもいいなと思われる内容で勝ちたい」と強い決意を示した。 　プロデビューから8連続KO勝ちでの王座奪取の期待もかかる。「ここで倒して勝つのと判定で勝つのは大きく違う。周りの人たちも期待してくれていると思うし、みんなの期待に応えたい。倒すイメージは多少あるが、狙いすぎず、考え過ぎずにいきたい」と自然体を貫いた。 　一方、国体3位などアマ戦績24勝（5RSC）15敗でプロデビューから9勝（5KO）無敗の山崎は、区切りのプロ10勝目でのタイトル奪取に燃える。無敗の東西ホープ対決に向け「僕が10勝目にいきたいと思う。キリが良い。10勝でチャンピオンになれたら」と気合十分だ。 　フェザー級でも戦っており、体格的にも村田とほぼ同じサイズ。8月4日に高橋利之（KG大和）に判定勝利した後、翌週には村田とのタイトル戦オファーが届いたという。約2カ月程度の試合間隔となったものの「別に大きいケガもなく、ダメージも抜けていたので、もしここで逃したら年内にタイトル戦はないと思った。受けておこうと思った」とタイトル奪取への意識を高めていた。