三船敏郎、アラン・ドロンら共演の西部劇 『レッド・サン』4Kデジタルリマスター版公開へ
三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンが共演した映画『レッド・サン』の4Kデジタルリマスター版が、2025年1月3日よりシネマート新宿、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開されることが決定した。 【写真】侍姿の三船敏郎も 『レッド・サン 4K デジタルリマスター版』場面写真 本作は、『七人の侍』で主演を務め、日本映画を代表する存在だった三船と、『狼よさらば』などに出演し、アメリカンアクションの第一人者だったブロンソン、そして2024年に逝去したフランスの俳優で、『太陽がいっぱい』などに出演したドロンが共演した異色の西部劇。 『007』シリーズのテレンス・ヤングが監督を務め、『美女と野獣』『ローマの休日』『ベルリン・天使の詩』などで知られるカメラマン、アンリ・アルカンがロケ地であるスペインの広大な景色やスター3人のアクションをダイナミックに捉えた。また、映画音楽を『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』などのモーリス・ジャールが手がけた。 1971年以来、初のリバイバルとなる本作。初の4Kデジタルリマスター版での公開となる。 時は1870年、アメリカ西部。日米修好の任務を帯びた日本の大使と一行を乗せた特別列車がアメリカ西部の大平原を横切っていた。一方、同じ列車には金貨が積み込まれており、強盗団のリンク(チャールズ・ブロンソン)と相棒のゴーシュ(アラン・ドロン)は隙をついて強奪。以前からボスの地位を狙っていたゴーシュはリンクを裏切り、日本の大使一行の宝刀を盗んだあげく列車もろとも爆破を計った。武士の黒田重兵衛(三船敏郎)は宝刀の奪還まで7日間の猶予を与えられ、かろうじて助かったリンクを案内役にゴーシュを追跡するのだが……。 当時50歳の三船が演じたのは、武士道精神を体現する侍・黒田重兵衛。英語と日本語を使い分け、西部劇に初めて登場する侍に扮した。そして、黒田と奇妙な友情を育む強盗団のリーダーで、豪快で快活な男リンクをブロンソン、リンクの相棒であり、彼を裏切る悪党ゴーシュをドロンが演じた。ドロンは三船からの依頼で特別に出演を決めたという。共演には『007』シリーズの初代ボンドガール、ウルスラ・アンドレスらが名を連ねた。 あわせて公開されたメインビジュアルは、三船、ブロンソン、そしてドロンの3人が、侍姿やカウボーイ姿で一堂に会したものとなっている。
リアルサウンド編集部