<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/14 広島商・佐々木湊内野手/広陵・谷本颯太内野手 /広島
◇遠投100メートル、万能の守備力 広島商 佐々木湊(ささき・そう)内野手(2年) 三塁手や遊撃手など複数のポジションを担える守備力と、遠投100メートル超の強肩が武器。秋は県大会決勝で初スタメン。「足が震えた」が二塁の守備を難なくこなし、初安打も記録した。この冬は打撃力を向上させ、定位置確保を目指す。 「ボールやバットを握る力を鍛えたい」と毎日寮での入浴中に、浴槽でじゃんけんのグー、パーをできなくなるまで繰り返している。右手の握力は60キロを超えた。 練習で一番気合が入るのはノックでの守備。「試合でエラーしたら投手が悲しむ」と、理由には優しさと責任感がにじむ。 ◇「神宮大会」の経験、糧に 広陵 谷本颯太(たにもと・そうた)内野手(1年) 秋の明治神宮野球大会では準決勝まで遊撃手で先発出場し「緊張したが、楽しさの方が大きかった」と大舞台を満喫。敗れた決勝の大阪桐蔭戦は、九回に代打に立つも最後の打者となり、悔しさをセンバツにぶつける。 年末に福山市へ帰省した際に両親から「体、ごっつうなったのう」と言われ、入学から6キロ増量した体格の変化に手応えを感じた。「礼儀も身についている」とも褒められ、学校生活を通しての内面の成長も実感した。 憧れは同じ左打ちの広島カープ、西川龍馬選手。プレー動画を見て打撃フォームを参考にする。