上田桃子の恩師・辻村明志コーチは「人を引きつける力がある。魅力がある選手」とねぎらう
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第2日(15日、愛媛・エリエールGC松山=6575ヤード、パー71) 2014年から上田桃子(ZOZO)を11年間指導した、辻村明志(はるゆき)コーチは「先週も今週も予選落ちで終わってしまったけど、プレースタイルを全然変えずにやれたことが桃子らしい」とねぎらった。 上田の探求する姿勢について「最後まで(良いものを)探そうとして、やめるまで変わらないなと。今朝の練習まで変わらなかった」と明かした。努力を間近で見続け「人を引きつける力がある。魅力がある選手。技術的には、足の使い方がうまく、地面のパワーを球にぶつけるセンスがすごい」とたたえた。 恩師は、18番終了後に多くのプロ仲間からセレモニーで別れを惜しまれる上田の様子を見つめ「プレーの時は鬼のように真剣だけど、これだけの人が見に来て、桃子のことはみんな尊敬しているんじゃないかな。背中を見ているというか」と目を細めた。 11年間を振り返り「節目、節目で問題も出てきたことはあるが、最後に話し合って解決する力を持っている。次、前を向くために何ができるかというのをよく話し合った」と懐かしそうに語った。「(やりがいは)めちゃくちゃある。僕は指導者で、選手をやる気にさせる立場だけど、桃子も僕をやる気にさせるセンスが半端じゃない。僕に『指導者のこの本いいよ』とか持ってくる。成長させてもらいました(笑い)」と振り返った。 本人に掛ける言葉を問われると、「今後も付き合っていくし、悲しいという感じは全くない。良くやったと思う。20年間、これだけの生活を毎年。(オフの)キャンプとかも本気だった。ここまで練習するかというくらいしてきた」と努力家の姿勢をほめたたえた。
報知新聞社