ノリの色落ち対策で期待 二枚貝サルボウの稚貝を有明海で放流【佐賀県】
サガテレビ
ノリの色落ち対策として期待される一方、漁獲量が減っている二枚貝サルボウの稚貝が有明海に放流されました。 県がおととしから行っているこの取り組みは、近年漁獲量が大幅に減っている二枚貝サルボウを増やすことが目的です。 サルボウは有明海のノリの色落ちの原因となるプランクトンを食べるため、サルボウを増やすことで、色落ち被害を減らすことが期待されます。 22日は有明海の親貝をもとに、人工的に育てられたサルボウの稚貝約200万個を放流。 稚貝の大きさは約10ミリで、来年の春ごろには25ミリほどまで成長する見通しです。 【県有明水産振興センター 中島則久所長】 「元々いっぱいいた主力となっていたサルボウを増やすということは、有明海の環境改善に、生態系の保全にもつながっていくと。(有明海のプランクトンが)去年、一昨年に比べてだいぶ少ないので、サルボウが食べてくれているんだと考えている」 県などによりますと、サルボウは2013年から2020年までは年間数百トンから2000トンほどの漁獲量があったということです。
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