【NBA】グリズリーズのジャ・モラント、ケガのリスクを下げるため豪快ダンク回避へ「ダンクも他のシュートと同じ2点だ」
「普通のダンクでブーイングするならそれで構わない」
現地12月3日、グリズリーズはアウェーでマーベリックスと対戦。西カンファレンスの上位対決となったこの一戦で、第3クォーターに38-22と突き放し、第4クォーター中盤まで2桁のリードを守るも、ここから失速。第4クォーターの最後は10-27とマーベリックスの怒涛のランを浴び、116-121と逆転負けを喫した。 痛恨の敗戦となったが、グリズリーズのエースであるジャ・モラントは31得点4アシスト3スティールを記録。現地11月25日に約3週間の離脱から復帰して以降、モラントは及第点のプレーを続けている。だが、この試合では速攻でいつもなら迫力満点のダンクを繰り出すところで、ボースハンドの地味なダンクで終わったことに敵地のファンがブーイングをしたことが話題となった。 試合後、このプレーについて聞かれたモラントは、「もう豪快なダンクをするつもりはない。僕が嘘を言っていると思うかもしれないけど、本気だよ」と答えた。 自慢のアスリート能力を最大限に発揮する豪快なダンク封印の理由はケガの回避だ。モラントは語る。「ダンクで跳ぶ時に空中で接触を受けてもファウルをコールされないことがある。ファウルになっても僕はコートに叩き付けられる。そして試合後には痛みを感じる。ケガのリスクを避けるかダンクを続けるか、どちらか一つを選ばないといけない。ダンクも他のシュートと同じ2点だ。それがすべてだよ」 いつもならハイライト映像に乗るような迫力満点のダンクをする場面で、モラントがそうしなかったことでマブスのファンからブーイングされたが、モラントは「ブーイングすればいいさ。僕は気にしない」と意に介さない。「僕は2点を取った。それもダンクだったけど、彼らが見たいダンクではなかったようだね。普通のダンクでブーイングするならそれで構わないよ」 昨シーズンのモラントは、オフコートの素行不良と肩のケガでわずか9試合の出場に留まった。また、これまでレギュラーシーズンで70試合以上に出場したことがなく、キャリアを通してケガと戦っている。代名詞のプレーを封印するのはファンにとって残念だが、試合に出続けるための選択であり、この姿勢はエースとしての自覚の高まりととらえられるポジティブな変化だ。
バスケット・カウント編集部