【Q&A】今さら聞けないネット選挙の法律で定められたルールを解説します!【保存版】
街頭演説は動画撮影してアップロードすることができる
Q4. 候補者の街頭演説をスマホで動画撮影して、YouTubeにアップロードしたいです。注意することはありますか? A4. 公開して行われたものでその内容が政治上の演説である場合には、著作権法40条1項により無制限に使用することができます。ただし、出所を明示する義務があります。 一般に公開されている政治上の演説であれば著作権や肖像権の侵害にはあたりません。そのため、街頭演説の動画をYouTubeにアップロードすることは問題ありません。 ただし、出所を表示する義務がありますので注意が必要です。 なお、公の場での演説ではない場合や政治上の演説ではない場合にアップロードすると、著作権や肖像権の侵害になる可能性がありますので注意が必要です。
ネット選挙運動の〆切は投票日前日の23時59分59秒まで
Q5. 選挙カーのスピーカーを使った選挙運動や、街頭演説ができるのは投票日前日の20時までだと思いますが、ネット選挙も前日は20時までなのですか? A5. 街頭演説は20時までですが、選挙運動は投票日前日の23時59分59秒まで可能です。ネット選挙も同様ですので、20時以降も日付が変わる直前まで活用できます。 投票日前日の23時59分59秒まではSNSの更新をしたり、動画をアップロードすることは可能です。日付が変わるまでは応援している候補者のために選挙運動をすることができます。 ただし、発信内容には注意が必要です。 応援に熱が入るあまり、他の候補者に関するデマや虚偽の情報を発信してはいけません。虚偽事項公表罪(公職選挙法第235条第2項)にあたる可能性がありますので、デマの拡散をしないように注意しましょう。
投票を締め切った当日20時からは何を発信してもOK!
Q6. 当日は禁止なことばかりで疲れちゃいました。いつまで規制が続くんですか? A6. 投票日当日の20時に投票が締め切られてからは何を発信してもOKです!お疲れさまでした! 投票を締め切った時間からは投票には影響が無いため、どのような発信をしても問題はありません。候補者の名前や政党名を含んだ発信ができます。
まとめ:ネットを使って正しく候補者を応援しよう!
ネットを使った選挙運動に関しては、投票日前日までと当日でできる事や発信できる内容が異なるため、ややこしく感じることもあるでしょう。 しかし、ネット選挙は、うまく活用できれば街頭演説等のアナログな選挙運動よりも候補者の情報を多くの人に伝えられる可能性を秘めています。 応援している候補者がいる方は、一生懸命ネット選挙に臨んでみてはいかがでしょうか。投票先を決める上でも、候補者のネット上での発信は参考になると思います。 (執筆協力:佐々木ダイスケ)