《ブラジル》宝探し屋が紛失結婚指輪を発見=ビーチの拾い物で100万レ目指す
ブラジル南部サンタカタリーナ州沿岸部のバルネアリオ・カンボリウ市で「トレジャーハンター(宝探し屋)」と知られる男性が、砂浜で金属探知機を使って紛失した結婚指輪を発見した。彼は砂の中の物を探す日常をネットで発信しており、インスタグラムのフォロワー数は30万を超える。見つかった指輪は、同市で最も有名な人気ビーチ、プライア・セントラルでプロポーズした直後に無くしたものだった。7月28日付G1サイトが報じた。 これは7月18日、青い海が輝く特別なこの場所で、フェルナンド・エンリケ・ピニェイロさん(30歳)が恋人のルアナ・ドゥトラ・ダ・シルヴァさん(25歳)にプロポーズしたことから始まった。ルアナさんがそれを受け入れ、幸せな瞬間を祝うために2人は水際で写真を撮っていたが、しばらくしてフェルナンドさんは自分の指にはめていた結婚指輪がないことに気づいた。 宝探し屋マテウスさんの動画はこちら!
彼は「あの時は血の気が引いたね。絶望で泣いたよ。必死で探して、何度も行ったり来たりしたけど、見つからなくて。結局ビーチで3時間くらい過ごしたと思う」と振り返った。 絶望的な状況の中、ルアナさんは「トレジャーハンター」こと、マテウス・ナタン・ダ・シルヴァさんを思い出した。2人は彼に関する記事を検索し、必死の思いでSNSにメッセージを送った。フェルナンドさんは「彼がすぐに返信してくれて、僕らは何が起こったのかを詳しく説明した。そして、翌朝に会う約束を取り付けたんだ」と話した。 翌朝、マテウスさんは金属探知機を持ち、ビーチに向かった。広大な砂浜を隅々まで探すこと40分、無事に指輪を発見した。フェルナンドさんは「本当にほっとしたよ。彼の迅速な助けに感謝している」と喜びの気持ちを伝えた。2人の幸せの象徴である結婚指輪は、マテウスさんの協力によって取り戻され、二人の愛の物語の一章となった。 マテウスさんは2022年に、同州のビーチで見つけた品物で100万レアル(約2610万円)の利益を目指すプロジェクトを開始した。「父親と共に、趣味の一環で宝探し活動は始めた」と明かしており、その様子をSNSで共有し何千人もの人々を惹きつけている。 同プロジェクト「detectorismo(金属探知活動)」では、銀や金の指輪、ネックレス、その他の金属探知機で発見された物品は価値にカウントされる。しかし、壊れたものはカウントされない。その一例が6月に砂の中で埋もれていたiPhoneだったが、作動しなくなっていたため価値の加算から除外された。 彼は週に3回、1日最大で4時間かけて探索活動を行なっており、捜索中多くのゴミも収集し、ビーチを清掃する活動も行っている。