【オーストラリア】JX石油開発とシェブロン、豪でCCS計画
JX石油開発と米石油大手シェブロンは19日、アジア・太平洋地域における二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)のバリューチェーン構築に向けた共同検討で覚書を締結したと発表した。JX石油開発の関連会社などを通じて日本で排出されるCO2を回収し、オーストラリアに海上輸送した後、シェブロンのオーストラリアの貯留サイトで圧入・貯留を行うことの事業性を模索する。 シェブロンの子会社シェブロン・ニュー・エナジーズ・インターナショナルを介して行う。2社はまた、CO2の輸送に関する国際的なルール策定への取り組みや、他のアジア地域でのCO2貯留サイトの開発なども視野に検討を行うとした。 JX石油開発は、シェブロンとの長年の協力関係に基づき、共に低炭素ソリューションの提供を進めていくとしている。 シェブロンは、西オーストラリア州のゴーゴン液化天然ガス(LNG)事業でCCSプロジェクトを進めており、2022年には商船三井と、シンガポールで排出されるCO2をオーストラリアに海上輸送し貯留するための事業開発協力で覚書を結んでいる。