梅雨に入る前に! 家をカビだらけにしないためにしておくべきこと
家の中でカビが発生しやすい場所を重点的に片づける
カビは湿気を好むので、キッチンやお風呂などの水まわりは特に注意したい場所の1つ。最近ではシャンプーボトルなどをつるして収納するグッズが増えましたね。つるすだけで水分が渇きやすくなるので、カビ対策になります。 また、窓際は夏でも冬でも湿気がたまりやすい場所です。ここにモノを積み上げてしまうと、換気もしにくくなり、部屋全体の空気の流れが悪くなってしまいます。窓際にはモノを置かないようにしましょう。 クローゼットも湿気がこもったままにしておくとカビが生えてしまいます。洋服が多いとギュウギュウに詰め込んでしまいがちですが、そうすると湿気の逃げ道がありません。ハンガーも引き出しの中も8割収納をめざして空気の通り道を作ってあげると、適度に換気ができます。 靴箱も同様です。スペースを確保して、湿気をこもらせないようにしてください。傘やレインコート、長靴などを使った後は、濡れたままにせずに乾かしてからしまうようにしましょう。 このようなカビの発生しやすい場所でも、普段から片づけができていると掃除がサッとできてカビのリスクを抑えられます。
対策を「した結果」と「しなかった結果」のイメージが大切
私は主宰する「家庭力アッププロジェクト®」のときにもお伝えしているのですが、何事も結果を想像することが大切です。 カビ対策をしたときのことを想像してみてください。家の中が片づいているので掃除機がけや拭き掃除が簡単にできて、浴室は乾きやすい。クローゼットや靴箱の中も空気が通りやすく、湿気がこもりません。少し対策をするだけで、これだけの結果が予想できます。 そして、カビ対策をしなかったときのことも想像してみましょう。家の中はモノが散乱して掃除がしにくく、ホコリっぽく汚れていきます。そこに梅雨時期の気候が重なり、浴室やクローゼットなどにカビが発生。一度カビができると、カビ用の洗剤を用意して手間のかかる掃除をしなければいけません。カビが根深くなると、しっかり掃除をしても完全な除去が難しくなって再発生しやすい環境に……。 少しの時間と労力を使って対策をすることにより、対策をしなかった結果として起こる何倍もの時間と労力をセーブできています。片づけでもそうですが、多くの人は「した結果」を想像することで終わってしまいます。必ず「しなかった結果」まで想像して、果たしてそれが自分の理想としている状態なのかを一度考えてみてほしいのです。 さあ、あなたの家でもカビ対策を「した結果」と「しなかった結果」を想像してみてください。そして、今のカラッとした時期のうちにやっておいた方がいいと思うことを、さっそく始めてくださいね。 【PROFILE】西崎彩智 西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。