野口健氏 富士山通行料4000円“統一”に「利権にがんじがらめになっていた山が動いた」
アルピニスト・野口健氏(51)が20日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。山梨県が来年の夏山シーズンに合わせ、富士山の山梨側登山道「吉田ルート」の通行料を現行の2000円から4000円へ引き上げる方針を固めたことに言及した。 【写真あり】美人登山家と話題の野口健氏の愛娘 吉田ルートの5合目に設置した入山ゲートの閉鎖時刻は、現行の午後4時から午後2時へ前倒しする。今夏は入山規制を実施しなかった静岡県も、来夏から4000円の入山料を徴収し、通行規制を午後2時から始める方向で調整を進めている。山梨、静岡両県の足並みがそろった形となった。 関係者によると、通行料は規制に関わる人件費や安全対策などに充てる。これまで任意で集めていた協力金1000円は廃止し、通行料に一本化する。閉鎖時間は今夏の規制と同様、翌日午前3時までとする。富士山では、夜通し登る「弾丸登山」や混雑が問題となり、山梨県は今夏、入山ゲートを設置。通行料2000円の徴収と夜間規制を始めた。 野口氏は「これまでは『やれない理由』ばかり挙げていましたがら山梨県はリーダーが代わり一気に『やる』と舵を切った。それに合わせるかのようについに静岡県側も動いた。利権にがんじがらめになっていた山が動いた」と指摘。 続く投稿で「富士山の入山料金の義務化は長年、地元ではタブー中のタブー。20年前から富士山の入山料金制度について訴えてきましたが、クレームの連絡ばかり。しかし、時代は明らかに変わりました。当たり前のことが当たり前にできる。確かに入山料金は諸外国と比較してもいかにも安すぎる。しかし、絶対的なタブーからスタート。一気に高額という訳にいかないのでしょう」と自身の見解をつづった。 そのうえで「ポイントは毎年、少しずつ上げていくということ。また、インバウンド対策として自国民と外国人と入山料金を分けると。これは山梨県議会でも議論して頂きたい。海外では自国民と外国人と入山料金が違うのは決して珍しくはないわけで。山梨県知事の長崎幸太郎氏が投じた一球が意味あるものにするためにも社会全体が関心をもち、後押しする。これが大事」と記した。