学芸大×リートンテクノロジーズジャパン、生成AIで学びを支援する連携協定を締結
国立大学法人東京学芸大学(東京都小金井市)と、株式会社リートンテクノロジーズジャパンは、2024年11月6日に連携協定を締結した。 【画像】AIキャラとのチャット画面例(出典:リートンテクノロジーズジャパン) 同協定では、東京学芸大学が推進する「未来の学校 みんなで創ろう。PROJECT」にリートンテクノロジーズジャパンが参画し、対話型生成AIの機能などを提供することで生徒の学習支援を目的とした授業の実施や教育プログラムを強化する。 リートンテクノロジーズジャパンは、これまでも教育機関向けに生成AIを活用した支援を行っており、教員向けの研修やAIキャラクターを使った授業を通じて、学習の効率化や個別化を推進してきた。東京学芸大学との協定では、リートンの生成AI機能である「AIキャラ作成機能」や「キャラチャット」を利用し、対話型の学習体験を提供することを目指す。 東京学芸大学附属竹早中学校の中込泰規氏教諭は、AIキャラクターが生徒の学習グループの一員として、協働的に学びを進める役割を担うことを期待している。中込教諭は、生成AIが考え方のヒントを与えたり、生徒が見いだした考えを評価したりするだけでなく、生徒とAIキャラクターがインタラクティブに関わる可能性を模索している。 中込教諭は「複数のAIキャラクターを使い、多角的・多面的に物事を捉えることを通じて生徒が多様な考えや知識を吸収し、自ら意思決定をする力の育成に取り組む」とコメントしている。 また、リートンテクノロジーズジャパン 日本ビジネスマーケティング責任者の増田良平氏は、「学力が優れた生徒でも、人からの批判を恐れず自由な意見を述べることに困難を抱えており、中学生や高校生においてその傾向が高い」と指摘。 増田氏によれば、同社が提供するAIキャラによって、生徒たちの不安を取り除き、より活発な議論を促進することが可能になるという。 リートンテクノロジーズジャパンは、生成AI技術を通じて教育分野における新たな可能性を追求し、教育現場でのAI活用を広げていく姿勢を示している。
こどもとIT,編集部
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