ウォール街の守秘義務を米が調査、スワップ・クリアリング公益通報巡り
(ブルームバーグ): 米銀JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループなどウォール街の大手金融機関に対し、米商品先物取引委員会(CFTC)がスワップとクリアリング業務の守秘義務契約に関する情報提供を求めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
社員や顧客が違反を報告することを阻止するため、守秘義務契約が利用されていないか米当局が調査しており、CFTCはその延長として、これらの契約を通じて公益通報者になろうとする人々の口封じが行われていないか調べている。
関係者の1人によると、スワップとクリアリング業務の雇用および顧客契約の情報提供をCFTCは金融機関に要請している。公益通報者を妨げる表現が契約に含まれていないかや規制・監督当局に不正を報告できるという明確な周知を怠っていないか、ニューヨークの法執行担当者が調査しているという。
BofAとシティ、JPモルガン・チェース、CFTCの報道官はコメントを控えた。これらの金融機関はいずれも不正の責任を問われておらず、情報提供要請の結果、CFTCが行動を起こさない場合もあり得る。
原題:Big Banks Face CFTC Probe of NDAs in Swaps, Clearing Businesses(抜粋)
--取材協力:Todd Gillespie、Katherine Doherty、Hannah Levitt.
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Sabrina Willmer, Lydia Beyoud