「4部の守備」と批判された右SBにスロット監督が再言及。常に騒がしいリバプールの周囲、イーロン・マスクの名も浮上。ただでさえ超多忙の指揮官は…
「たまには数日の休暇も必要だ!」」
日本代表のキャプテン遠藤航が所属するリバプールは現地時間1月8日、リーグカップ準決勝の第1戦で、トッテナムと敵地で相まみえる。この戦いに向け、アルネ・スロット監督が記者会見に出席した。クラブ公式サイトが発言を伝えている。 【動画】リバプールDFが酷評された失点シーン プレミアリーグで首位を走るリバプールは、今月5日のマンチェスター・ユナイテッド戦では2-2のドロー止まりに。2025年の白星発進を逃すと同時に、リーグ戦での連勝が3でストップしたなか、特に批判を浴びたのが、トレント・アレクサンダー=アーノルドだ。 今季で契約満了とあり、レアル・マドリー移籍が囁かれている右SBは、ディオゴ・ダロに苦しめられ、失点にも関与。元ユナイテッド主将ロイ・キーン氏は「マドリー移籍の話があるが、彼の守り方では行くのはトレンメア(4部)だ。もっと上手くやらないと。前に行くのがいかに素晴らしいかが話題になるが、今日の彼の守備は学生みたいだ」こき下ろした。 ユナイテッド戦の直後、去就騒動の影響について「10人中9人が影響したと言うだろう。私はそう思わない1人だ。トレントに影響したのは、相手がブルーノ・フェルナンデスとダロという、ポルトガル代表のスタメンたちだったことだ」と口にしていたスロット監督は、トッテナム戦を前に改めてアレクサンダー=アーノルドに言及。次のように語った。 「ユナイテッド戦に満足できる部分もあれば、完全には満足できない部分もあった。それはトレントだけでなく、もっと上手くやれたはずの出来事が試合中にあった。トレントがベストのプレーができなかったのは、キャリアの中で初めてではない。彼はこのクラブで何度も何度も良いプレーをしてきた。シーズンに50試合、60試合していれば、最高のパフォーマンスを発揮できない時もある。この選手たちが3日に1度、良い試合ができる素晴らしさをもっと強調すべきかもしれない」 リバプールの周囲では、世界的実業家イーロン・マスク氏の買収への関心など、ビッグクラブなだけに様々な情報が飛び交っている。ただ、今季から率いるオランダ人指揮官は全く気に留めていない様子だ。「クラブを取り巻く外部の議論への対応」を問われ、こう答えた。 「選手たちとそのような議論はしていない。会話はしているので、何か心配があれば、それを私に話してくれる。今のところ、それは起こっていないよ。私が選手たちとやるのは、ユナイテッド戦で何がもっと上手くできたか、何を上手くできたかを示すことだ。 ソーシャルメディアの投稿や私たちについて言われている話には注目していない。なぜなら、ここは世界有数のビッグクラブであり、1日中人々が私たちについて話しているからだ。次の試合の準備や先日の試合を振り返るのに、すでに多くの時間を取られている。もし他のことにまで時間を割かなければならないのなら、たまには数日の休暇も必要だ!」 リバプールはトッテナム相手にビッグクラブのメンタリティを証明し、ピッチ外の話題を脇に追いやれるか。今季のプレミアリーグとチャンピオンズリーグでは、いまだ先発がない遠藤の活躍も期待される。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部