「お風呂キャンセル界隈」が話題ですが、月に10回しか風呂に入らないなら「水道光熱費」はいくら安くなりますか?
お風呂に入る頻度が少ない「お風呂キャンセル界隈」は、水道光熱費を節約できるのではと考える人もいるかもしれません。たしかに、入浴回数が減れば水道光熱費は抑えられるでしょう。 しかし、衛生面や周囲への影響など心配な面もあります。本記事では、お風呂の回数を月10回のみにした場合の水道光熱費の目安を計算するとともに、「お風呂キャンセル」の注意点を紹介します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
そもそも「お風呂キャンセル界隈」とは
「お風呂キャンセル界隈」とは、SNSメディアで広がりを見せた言葉です。文字通り、入浴をしない行動を指しています。お風呂に入る頻度が減れば、水道光熱費を節約できるため、生活費を抑えられると考える人もいるかもしれません。 たしかに生活費は抑えられる可能性はありますが、入浴をキャンセルする理由によっては注意が必要です。 入浴は、睡眠や食事などと比べると、生命活動に支障をきたしにくい行動です。体が疲労しているときには、優先度の低いものを無意識に切り捨てている可能性があります。お風呂に入る気力がない場合は、一度自身の体調を見直してみる必要があるかもしれません。
月10回のみ入浴する場合の水道光熱費は?
お風呂にかかるコストは、主に水道代・ガス代の2つです。今回は、以下の条件にて、月10回入浴する際の水道光熱費を計算していきます。 水道代:浴槽1杯分の水量は約200L、15分間シャワーを流した場合の水量は約180L、水1Lあたりの単価を0.24円とします。 ・(200L+180L)×0.24円=約91円 ガス代: 20度の水を45度まで温める際のガス代を計算します。熱効率80%、発熱量1万750kcal/立方メートル、ガス料金は約169円/立方メートルとします。 ・45度-20度×(200L+180L)÷(1万750kcal/立方メートル×80%)×約169円=約187円 上記より、1回のお風呂にかかる水道光熱費は、約278円です。1ヶ月(30日)毎日お風呂に入った場合は、278円×30日=約8340円かかりますが、月10回の場合は約2780円になります。月に約5560円の差が生じ、年間では6万6720円ほど安くなる可能性があります。 入浴の回数を減らすことで水道光熱費は安くなるかもしれませんが、お風呂がめんどくさかったり、入る気力がなかったりする場合は、自分自身の体調に支障をきたしている可能性も考えられるため、適度に休息をとったり、必要に応じて病院で診察を受けたりするとよいでしょう。