<春に輝け>’20センバツ 花咲徳栄 選手紹介/2 井上朋也三塁手/渡壁幸祐左翼手/浜岡陸遊撃手/南大輔中堅手 /埼玉
◇主将の責任自覚し成長 井上朋也三塁手(2年) 高校通算47本塁打の打線の軸。昨年12月から主将を任され「しんどい姿を見せないようにしてきた」と、責任ある立場を自覚して成長した。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 周囲から「いつもバットを握っている」と言われるほどストイックに打撃を追究、「バッティングセンスがある」後輩にアドバイスを求めることも。三塁手の守備では岩井隆監督から個人ノックを受け、自信をつけた。 自身3度目となる甲子園。チームを背負う立場で「タフに戦いたい」と意気込む。 ◇ 身長181センチ、体重86キロ、右投げ右打ち。四條畷中(大阪)出身。 ◇信頼厚い副主将、寮長 渡壁幸祐左翼手(2年) 体重や練習量を増やし、マイナス思考を変えるために本を読み込む努力を重ね、新チームでメンバー入り。6番・左翼手だった秋の大会を「打てる打席もあった」と振り返り、冬の間は「一球で仕留められるように」と打撃練習に力を入れた。 真面目で周囲の信頼も厚く、副主将と寮長を務める。「厳しさも大事だが、相談できる存在も必要」と1年生にも気を配る。センバツは出身地への「凱旋(がいせん)」でもある。「チャンスで一本出したい」 ◇ 身長172センチ、体重80キロ、右投げ右打ち。大庄中(兵庫)出身。 ◇「徳栄の看板」と奮起 浜岡陸遊撃手(1年) 秋の大会は2番・三塁手として打率5割2分9厘の活躍。しかし「大事なところで打てなかった」と満足していない。 大会後、遊撃手に転向。3番打者に起用され、岩井隆監督から「お前が打てば勝てる」と言われ、打撃への意識も変わった。「徳栄の看板ともいわれる3番ショートで歴代先輩に恥をかかせないよう結果を残さなければ」と気を引き締める。「2番打者はつなぐことが役割だった。今度は自分がランナーを本塁に還さないと」 ◇ 身長174センチ、体重73キロ、右投げ左打ち。中部中(兵庫)出身。 ◇父のノック思い一筋に 南大輔中堅手(2年) 昨夏の甲子園で代打出場を経験。秋の大会では1番・中堅手を務め「新チームになって自分に余裕ができた」と勝負強い打撃を見せた。仲が良い井上朋也主将(2年)からも「バッティングセンスがいい」と頼りにされる。 父の和隆さんは北海道の強豪、北照高野球部出身。父のノックを泣きながら受けたことも「今につながっている」と感じる。つらい時も「親を思って野球一筋で来た」。2度目の甲子園では「走攻守で活躍したい」と力を込める。 ◇ 身長175センチ、体重72キロ、右投げ右打ち。富士見中(鶴ケ島市)出身。=つづく