「家計の味方」に一体何が!? ”豚肉ショック”を追跡 豚文化の北海道に大きな影響… 専門家「次はあの肉まで高騰」
夏の楽しみ!バーベキューでも工夫
(参加者)「(豚肉は)高くなったかなという感じ」 (参加者)「賞味期限が近くなって安くなっているのは、その日に使うのであればバーベキューのときは安売りしている肉で」 「開墾の初めは豚とひとつ鍋」。
十勝・帯広の豚丼は、文化庁の「100年フード」に認定されるなど、北海道の「豚文化」を代表するソウルフードです。 ご馳走の王様「すき焼き」にも、道外の人が驚く文化がー (豚肉派)「豚の方がなじみがありますね」 (豚肉派)「豚です。肉じゃがも」 (牛肉派)「関西出身なので豚肉がすき焼きってええって驚いちゃった」 (牛肉派)「うちも実家は豚なんです。だから小っちゃいころは豚を食べていたんですけど」
(サンビーム食品 神田勝則代表取締役)「意外じゃないですよ。ここ20年くらいですよ。うちのお客さんでも牛肉を食べるように。焼肉屋さんには行っても普段使いでは牛肉はなかなか食べない。イベントでもない限りはね。豚肉の方がまだまだテーブルミートなんだろうなと思います」 食肉に詳しい帯広畜産大学の島田教授はー (帯広畜産大学 島田謙一郎教授)「豚肉の方が身近で手ごろなリーズナブルな価格だったので、生活の中で主たる食べ物みたいな形になったのかなと」 そんな北海道の豚文化を揺るがすような「豚肉ショック」。
データからも豚肉高騰は明らか 国産も海外産も…
国産の豚肉価格は、特に2023年から2024年にかけて高騰。 外国産も2024年6月の価格は、2023年と比べておよそ15%も値上がりしています。 年間3万5000頭の豚を道内各地に出荷している、十勝の中札内村の養豚場を訪ねると、価格高騰のワケが見えてきました。
養豚農家にズバリ聞く!豚肉高騰のわけ
(十勝野ポーク 渡邉広大代表)「一番高騰している原材料はエサだと思う。主に南米北米のトウモロコシ。円安の影響で高騰していることもあるし、年によっては不作でトウモロコシがとれなくて高騰。前年の猛暑によって豚の繁殖成績が下がっているというのが一番の原因」 暑さは豚にとって大敵。 この養豚場でも猛暑をうけ、豚の体に水滴をまとわせ熱を下げる「ドロップクーリング」という設備を初めて導入。 当然設置費用がかかりました。