「家計の味方」に一体何が!? ”豚肉ショック”を追跡 豚文化の北海道に大きな影響… 専門家「次はあの肉まで高騰」
エサの高騰と猛暑。 2つの「想定以上」が食卓に及ぼす影響は留まるところを知りません。 精肉の格安販売がうりのスーパーですが、買い物客は渋い顔です。
(買い物客)「高いなと思います。ファミリーパックで買うようにしている。ちょっと安いから」 (買い物客)「子どもはやっぱり食べるので、毎日食べられるくらいの金額設定にしてほしい」 (子ども)「お菓子より肉ー!!」 (カウボーイ北野店 稲田恒夫店長)「値段が下がるとは見通せないのが現状。小分けして安くするものもあれば、1キロ単位で手間をかけずに少しでも安く提供するなど、いろんな方法で少しでもお客さんに喜んでもらうことを考えて販売している」
相次ぐ高騰の波… 豚肉の次はあの肉も?客にもさっそく動きが
畜産市場に詳しい専門家は、今後を見通したこんな指摘も。 (広島大学大学院 長命洋佑准教授)「牛肉が高くなったので、牛肉を食べていた人が食べられなくなって豚肉に流れてきた。その豚肉も高くなってきたので、今度はおそらく鶏肉に流れていくと思うが、そうすると数年後には鶏肉が高騰する状態になると思う」
その指摘を裏付けるように、札幌市内のスーパーではこんな動きも… (カウボーイ北野店 稲田恒夫店長)「おすすめなのがブラジル産の鶏もも肉の解凍。これは100グラムあたり55円。国産の胸肉は生肉タイプで100グラム59円」
(買い物客)「食べ盛りの男の子と7歳の女の子がいるので、食費節約は家計の至上命題。山のように鶏肉を買っているが、こうやって少しでも豚肉の代わりになれば」 「家計の味方」というだけではなく「北海道の食文化」を支え続けてきた豚肉。 簡単に替えはききませんが、背に腹は代えられない切実な事情もあるといえそうです。