智弁和歌山 選手紹介/9 小林樹斗投手/小林白彪選手 /和歌山
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇球速143キロの成長株 小林樹斗(たつと)投手(1年) 昨年夏の和歌山大会準決勝・紀北工戦では途中登板したが、連続四球を出すなどして2点を失い、降板、悔しさを募らせた。 課題は、下半身のパワーが十分ではなく、全身を使ってボールに力を乗せる投球ができていないことという。秋からウエイトトレーニングの量を増やし、重りが入った大きなメディシンボールを両手で抱えたまま、投球するように体を動かす練習にも励む。 体重は夏から10キロ増えて78キロとなり、球速も投手陣の中で上位となる143キロを記録。今後の成長が期待できる。 「自分が負けた試合の映像を見返して悔しさを思い出している。敗戦をバネに甲子園のマウンドを目指す」と誓っている。 ◇走りの瞬発力磨く 小林白彪(はくひ)選手(1年) 50メートル走6・1秒の俊足が魅力。日々の練習では、グラウンド脇にある坂道を駆け上がる30メートルと50メートルのダッシュを欠かさない。さらには、ラダーとよばれる縄ばしご状の器具を地面に敷き、つまずかないようマス目で早く正確なステップを踏むラダートレーニングにも打ち込み、走りのテンポを良くし、瞬発力に磨きをかけている。 良きライバルとして意識しているのは、50メートル走5・8秒のチーム一の俊足で同級生の1番打者、細川凌平選手。走り出しの1歩目の体重の乗せ方や走っている時のフォームなどさまざまなことについて日ごろからざっくばらんに話し合っている。「タイプの似ているチームメートには負けたくない」と切磋琢磨(せっさたくま)している。