外が晴れていても午前中は「リビングの電気」をつけています。午後から電気をつけたらいくら節約になりますか?
外が晴れていても部屋の中がなんとなく薄暗いと感じ、照明をつけっぱなしにしてしまう人もいるでしょう。部屋の照明の点灯時間を短くすると、どのくらい節約につながるのか気になるものです。本記事では、利用時間別の電気代を紹介するとともに、節電につながる照明の使い方を紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
利用時間ごと電気代
ここでは、リビングの照明を使用した時間別に電気代を計算します。なお、目安単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している、31円/キロワットアワーを利用します。照明を50~100ワットと仮定して計算していきましょう。 ●1日24時間つけっぱなしの場合 50~100ワット÷1000×24時間×31円/キロワットアワー=37.2~74.4円 ●午後から12時間つけっぱなしの場合 50~100ワット÷1000×12時間×31円/キロワットアワー=18.6~37.2円 午後から照明を使用した場合は、1日中つけっぱなしにした際と比べると電気代が半分で済みます。電気代の節約を考えるなら、外が明るい時間帯は照明を消しておきましょう。
照明にかかる電気代を節約する方法
電気代を少しでも節約したいと考えている方は、照明の使い方を見直しましょう。特に、リビングの照明は長時間使用が多く、気づかないうちに電気代がかさんでいるかもしれません。照明器具はちょっとした工夫で電気代の節約が可能です。ここでは、照明にかかる電気代を節約する方法を紹介します。 ■照明の明るさを調節する 照明の中には明るさを自由に調節できる調光機能が備わっているものがあります。昼間の時間帯やリラックスしたいときは、必要以上に明るくしすぎず、明るさを抑えることで電気代を節約できます。 ■消すときは主電源をオフにする 近年、リモコンで操作できる照明器具が増えてきています。リモコンがあれば、照明の明るさや色を手元で簡単に調整できて便利です。しかし、リモコン付きの照明は、テレビと同じように待機電力を消費しています。リモコンで消灯しても照明は電気を消費し続けている可能性があります。 そのため、照明を長時間使わない場合には主電源をオフにしましょう。待機電力をカットできれば電気代の節約が可能です。旅行などで長期間家を空ける際には、主電源をオフにすることを意識してみてください。日常的に主電源をオフにする習慣をつけていれば、長期的に大きな節約につながります。 ■センサー機能を活用する 照明の電気代を節約するならセンサー機能を活用しましょう。玄関など、夜間だけ照明をつける場所には、人が近づいたときに自動で点灯する人感センサー付きの照明がおすすめです。必要なときだけライトがつくため、電気代を節約できるとともに、防犯にもなります。 ■こまめに掃除する 照明器具のカバーが汚れていると光を十分に通さず、明るさが低下します。特に、カバー付きの照明器具は汚れがたまりやすく、1年間放置すると明るさが約20%以上も減少するといわれています。そのため、照明器具は定期的に掃除をして本来の明るさを維持することが大切です。 また、照明器具の定期的な掃除により、劣化を早期発見できることもメリットの一つです。こまめに掃除していると照明器具の劣化や故障に気づけるため、長く使えるようになります。 ■省エネ製品に取り替える 長年同じ照明器具を使い続けているのであれば、最新の省エネ製品に買い換えるのも節約手段の一つです。最近の照明器具は消費電力を大幅に抑えられるよう設計されており、新しい照明に買い替えるだけでも節電につながります。例えば、LED照明は従来の蛍光灯や白熱灯よりも消費電力が非常に少なく、寿命が長いことが特徴です。
リビングの照明の使い方を工夫すれば節電につながる
部屋の照明を朝からつけっぱなしにしておくよりも、薄暗い時間になってから利用する方が点灯時間は短くなり、電気代の節約につながります。また、照明は使い方次第で節電が可能です。照明の電気代を節約したい場合は、点灯時間を短くするとともに今回紹介した節電のコツを実践してみてください。 出典 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部