大人の香水選び、「秋のシーン」に合わせた7選を紹介、香りを吹きかける瞬間に「心のゆとり」を感じて
「秋に旅行を楽しむ方もいらっしゃると思います。旅行にもぜひ香りを持ち運んでほしい。私は旅行先に本を持っていきますが、本に挟む栞に香水をひと吹きしています。移動中の限られた空間で、自分だけが香りを楽しめますし、その旅の思い出がよみがえる香りにもなります」 ■周囲への配慮も不可欠、使い分けもおすすめ 年齢とともに、ファッションやアクセサリーはアップデートを繰り返してきたものの、香水はずっと同じだという人もいるのではないだろうか。
「お気に入りの香水を『自分の香り』と決めて愛用するのも、とても素敵だと思います。一方で、新しい香りは、その時代の雰囲気や“風”をまとっているもの。香りは手軽に変えられるので、機会があればぜひ新しいものにもチャレンジしてみてほしいです。無難に同じものを選びがちな人は、ぜひパルファム ソムリエールの力も頼ってほしいです」 香りは、感情と直結する大脳辺縁系に伝達されるため、心にダイレクトに語りかけてくる。オフィスではこれ、プライベートではこれ……と香りを使い分けることで、自分の“モード”を切り替えるきっかけにもなる。
「仕事の都合で香水をつけることができない人も、自宅やバスタイムなど、自分だけの空間で好きな香りを楽しんでみてほしい。とはいえ、香り選びで最も大切にしてほしいのは、自分が心地よいと感じられること。行き詰まっているときでも、香水をひと吹きするその瞬間に、少し心にゆとりが生まれるはずです」 香りを楽しむそのとき、きっと私たちは深呼吸をする。秋から冬にかけてあわただしくなる季節でもあるが、香りの力を借りながら、余裕を忘れずに過ごしていきたい。
藤堂真衣 :フリーライター