全国味噌鑑評会、福島県の2品が会長賞 理事長賞にも1品
第65回全国味噌(みそ)鑑評会の結果が発表され、最高賞から3番目に相当する全国味噌工業協同組合連合会会長賞に内池醸造(福島市)の「特別醸造 蔵出し味 極」と宝来屋本店(郡山市)の「100年伝承糀(こうじ)味」が選ばれた。また会津天宝醸造(会津若松市)の「生糀みそ(赤)」が4番目に当たる中央味噌研究所理事長賞を受賞した。 中央味噌研究所の主催。10月に審査会が開かれ、福島県からの18点を含む全国から303点が出品され、最高賞の農林水産大臣賞6点など各賞を決めた。
内池醸造のみそは伝統の技で丁寧に仕上げた逸品で、冬季のみ販売している限定醸造品。こうじの甘みや大豆のうまみとともに、香り高く味の良い滑らかな口当たりが楽しめる。大豆の皮をむく一手間を加えることできれいな色に仕上げた。
宝来屋本店のみそは東北産の大豆とコメを使用。100年以上伝わってきたこうじ造りの技術を生かして製造した中甘口タイプの無添加みそ。ユダヤ教の認証「Kosher(コーシャ)認証」を取得していて海外でも人気を集めている。
会津天宝醸造のみそは会津産のコメと北海道産の大豆を使い、十割こうじのみそに仕上げた。非加熱のため上品な香りが広がり、まろやかな味わいが特徴だ。みそ汁だけでなく、焼きおにぎりなど、さまざまな料理との相性も良い。
福島民友新聞社