災害時の避難生活で体調を崩し命が失われる「災害関連死」を防ぐため、専門チームを招いた全国初の訓練が行われました。 訓練は呉羽山断層帯を震源とするマグニチュード7・0程度の地震が発生し、射水市で震度6強、富山市と立山町で震度5強を観測。 発災から3日後の想定で行われました。 避難所など能登半島地震では避難生活で病気や体調が悪化するなどして命が失われる「災害関連死」と認定された人が石川県では181人県内で2人確認されています。 大規模な災害の場合自治体の職員みずからも被災するなど現場が混乱するケースが多くあります。 そこで活躍するのが、「DHEAT」です。 この「DHEAT」は災害関連死を防ぐため2011年の東日本大震災をきっかけに各都道府県で設立されました。 DHEATは「支援体制をととのえたり、支援者が適所で活動できるよう調整」するのが役目で期間は発災から数週間に及びます。 訓練では東海・北陸の5県に所属する医師や薬剤師、保健師などで構成するDHEAT」のメンバーが災害対策本部に合流しました。 ＊射水市沽券所の連絡員 「現在、避難所の状況が全く分からない。問題になっているのが難病患者の状況。保健所が倒壊したため情報が把握できない」 県は「DHEAT」に特化した訓練を通して被災地に的確な医療や避難所の体制を整えることができるよう関係機関との連携を強化したいとしています。 県厚生部　小倉憲一参事 「（医療や福祉支援など）必要な所に投入することがこれまで災害時に上手くできていなかった。DHEATは行政が行政を支援する。より効果的に働くらくために検討が必要」