小浜で伝統行事「山の口講」 山の恵みに感謝、今年の山仕事終える 麓の神社で供え物 新年1月9日まで山に入らず
FBC福井放送
小浜市内各地で9日早朝、伝統行事「山の口講(やまのくちこう)」が行われ、住民が祭壇に供え物をして、山の恵みや山仕事の安全に感謝しました。 このうち300年以上の歴史がある小浜市法海(のりかい)では、午前5時半から住民が準備を始め、山の麓にある稲荷神社の近くで、ヒノキの大木に仏教を守る神・十二天(じゅうにてん)をまつり、干し柿や五穀、それに餅などを供えた後、飯盛寺の住職が祈祷しました。 「山の口講」は炭焼きや木の切り出しをしていた時代から続く伝統行事で、住民たちは祭壇に向かって手をあわせ、山の恵みや今年1年山仕事が無事にできたことに感謝しました。 ■小浜市 法海区 木崎喜代志区長 「無事1年間終わったということで安堵している。区民も段々減ってきて、なかなか維持するのも難しいが、これからも絶えないよう、ずっと引き継いでやっていきたい」 法海区では、山の口講と同時に今年の山仕事を終え、新年1月9日に行う次の山の口講まで山に入らないということです。