<大阪・関西万博>開幕まであと10か月 会場建設中の夢洲の様子は?
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開幕日である2025年4月13日まであと約10か月となる6月7日午前、夢洲(同此花区)の万博会場工事の模様を、隣接する咲洲(大阪市住之江区)の「さきしまコスモタワー展望台」から撮影しました。 【拡大写真】2025年日本国際博覧会の会場となる夢洲の様子(5月9日撮影分)
「リング(大屋根)」は、前回記事(5月13日配信)よりも木組みの工事がさらに進行。組み立てが行われていない箇所はわずかとなり、屋上部の装飾作業も着実に進んでいます。博覧会協会によると、リング組み立ての進捗は6月6日時点で9割ほど。組み立ての完成は9月末の予定です。
リングの内側に目を向けると、前回よりも地面が見える割合が小さくなっており、建屋の建設が進んでいる様子がうかがえました。 リングの外側にある大阪ヘルスケアパビリオンの建設地では、建屋の建設がさらに進んでいました。建屋を覆う白い網状の構造物については、前回との違いがあまりわかりませんでしたが、展望台から見えない箇所での工事が進んだのか、それとも一段落ついたのかもしれません。
リング周辺ではこの他、前回記事でお伝えした電気事業連合会の電力館と見られるドーム型の建屋の手前で、別の建屋の建設が進んでいました。博覧会協会の資料を見る限り、住友館かもしれません。
大催事場と見られる建屋の建設地では、屋根のような構造物が出来つつあるのを確認しました。その向かって右横の日本館と見られる建屋の建設も進んでいる様子です。
博覧会協会によると、パビリオンのうち参加国が自ら建設する「タイプA」を希望する国は、6月6日時点で53か国。このうち、すでに着工したのは31か国です。未着工の22か国のうち、14か国は施工業者がまだ決まっていません。 (取材・文:具志堅浩二)