SUGIKOの防護構台ハイブリッド工法、横浜の建設現場で採用
軽仮設レンタル大手のSUGIKO(杉孝、本社・横浜市神奈川区)は22日、先行手すり足場製品「アルバトロス防護構台」について、屋根材と鋼材を組み合わせたハイブリッド型の工法が「横浜市旧市庁舎街区活用事業」のタワー棟工区で採用されたと発表した=写真。 同工区は鹿島建設が請け負う現場。一連の工法によって屋根材を支える鋼材を通路に沿って長く渡すことで、細かい間隔で道路側の柱を立てる必要がなく、任意の位置に取り付けられる。バス停や横断歩道をかわし、通路方向に開口部を広く取れるとともに、歩行者は安全性が保たれ、工事前の平常時と変わらない環境で通路を利用できる。 現場では、地上でH形鋼と防護屋根材をユニット化したことによって「クレーンでの楊重回数を削減できた」(工事全体を取りまとめる鹿島の担当者)。「道路にはバス停があり、防護構台を設置する工事の時間も限られていたが、作業時間が短縮された」など、導入の効果を評価する声が相次いだ。 防護構台は建設現場の周囲に設置し、落下物から通行人を守る屋根付きの通路。仮設業界唯一のシステムで、SUGIKOとアルインコが特許を出願している。専用の屋根材は朝顔(防護柵)と同等の強度を有し、周囲の景観を崩しにくく、雨漏りをすることなく採光可能な透過性を備える。