両口屋是清が手掛ける「花の茶屋」 四季折々の情景が浮かぶ新業態に/愛知
今年で創業380周年を迎える両口屋是清は、新たな業態展開として4月26日に「花の茶屋-両口屋是清-」をオープンした。設計は「負ける建築(岩波書店)」の著者であり、東京・新歌舞伎座の設計も担当した建築家の隈研吾氏。竹をあしらい、和の落ち着きを演出した店内で、“ひとてま”をテーマにした上質な和菓子が味わえる。 同社は昨年11月に、新しいスタイルで「和菓子のある日常」を提案する「両口屋是清 東山店」をオープン。こちらの店舗も隈氏が設計を担当し、和菓子店とは想像し難いモダンな外観で話題となった。東山店の2階にはカフェ「喜蝸庵」を備え、和菓子の基本である「豆」を基調にした上品なスイーツが味わえる。
今回、「花の茶屋」の出店場所に選んだのは、JRセントラルタワーズ(名古屋市中村区名駅)の13階グルメフロア。「店名である『花の茶屋』は四季折々の情景をお花と共に感じて頂ける様、命名しました。自然を取り込んだほっと一息つける空間で、380年の伝統が息づく和スイーツをお楽しみ下さい」と同社広報の近藤さん。注文毎に豆を挽き風味豊かに仕上げる「わらび餅」や、口当たりの良さをプラスするため細かくクラッシュした寒天を添えた「花の茶屋あんみつ」など、和菓子の老舗ならではの “ひとてま”を感じるメニューを用意している。和菓子&抹茶セット、ぜんざい、かき氷、といった甘味のほか、うどんなどの食事メニューも充実。 また、ゴールデンウィーク明けより販売が始まった、森鴎外の代表作「舞姫」に登場することで知られる「まんじゅう茶漬け」も、広報イチオシのメニューとのこと。営業時間は11時~21時。