孫×100歳のおじいちゃん「要介護3の祖父と、吉本興業を辞めた孫。持ちつ持たれつの二人暮らしが楽しい理由」
コロナ闘病中の介護の様子を生配信したところ、虐待を疑われ、地元の区役所に100件もの通報が。一方で、「こんなにつらそうなのに、なぜ行政は何もしてあげないの」という電話もその半数くらいあった。区役所から芦名家に連絡が入り、秀介さんは廣喜さんの回復までの介護をやり切ることができたという。 廣喜 あの時は本当にありがとう、秀介がいてくれたからちゃんと治せたんだよ。 秀介 動画の投稿を始めて、じいちゃんが有名になったことで、思わぬいいこともあったよね。22年3月、じいちゃんが外出先で転んで病院に運ばれた時。CTで異常が見つからなかったから、いったんは安心した。 でも、転ぶ前の日の夜に冷蔵庫の前でしばらくじっと立ち尽くしていて様子が変だったことを動画で話したら、視聴者から「絶対にMRIも撮って調べて」とコメントがついて。心配になって検査を受けたら脳梗塞がわかって即入院。それで要介護3になったんだよね。 廣喜 朦朧としていたから覚えていないけど、ありがたいね。 秀介 ほかにも視聴者からいろいろアドバイスをもらって。一人じゃないと思えて、元気づけられたな。 廣喜 うん、うん。
秀介 脳梗塞の後、普段は温厚なじいちゃんが「せん妄」という意識障害のせいで、「うるさい!」と怒ったり、好物も食べなかったりで心配したなあ。 廣喜 それも記憶があやふやだけど、たしかに食欲はなくなっていた。心配かけたね。 秀介 体が動くようになると、洗濯物を干そうとして2階に上がる途中で転落。運よく持っていたバスタオルが頭を守ってくれたからよかったけれど、僕は外出中で、家に3台取り付けてある《見守りカメラ》からスマホに送られてくる映像で見て、生きた心地がしなかった。 廣喜 階段の下に「上がっちゃだめ」って書いた紙を貼ってくれるようになったのは、それからだね。ありがとう。 秀介 回復してよかったよ。食欲も戻って一安心。その後はヘルパーさんを含めた見守り体制ができあがって、僕もしんどくないし大丈夫。大好きなパチンコにも行ける(笑)。 じいちゃんも父親もパチンコ好きだから、これは芦名の血だね。去年で吉本興業も辞めて今は充電中。最近は動画も1ヵ月に1本程度しか撮らないよね。 廣喜 まあ、ゆっくり考えればいいんじゃないの。