「大型トラックが突っ込んできた」1人死亡、12人重軽傷 上信越道で車20台以上絡む 約2キロで9カ所事故 巻き込まれたドライバーが語る現場「霧で前が見えなかった」
1日朝、長野県小諸市の上信越自動車道で車やトラックなど20台以上がからむ事故があり、男性1人が死亡、12人が重軽傷を負いました。事故に巻き込まれたドライバーによりますと、当時、濃い霧で視界が悪かったということです。
■約2キロ間で9カ所…20台以上絡む
高速道路上で止まってしまった多くの車。 フロントが大破し、積荷が散乱した車。 (記者リポート) 「白い車の前方部分が大きく壊れています、また奥には高速道路上で多くの車が停止しています」
事故があったのは小諸市の上信越道上り線です。 警察などによりますと、午前8時半過ぎ、小諸インターチャンジと佐久インターチェンジの間の約2キロの間で、9ヵ所・合わせて20台以上が絡む事故が発生しました。
■1人死亡 12人重軽傷 警察官も巻き込まれる
消防によると、50代の男性1人が死亡、小学生から70代と見られる男女12人が搬送され2人が重傷、9人が軽傷、1人は程度不明です。 重傷のうち、1人は事故現場で車を誘導していた警察官でした。
■濃霧…「前が見えない」
事故直後の現場を通った車のドライブレコーダー映像を見ると、霧で前の見通しが悪く、道路わきには事故を起こしたトラックや車が多く停まっています。 前方で事故が起き、動けなくなった車のドライバーも「霧で視界が悪かった」と話します。 ドライバー: 「霧がすごくて、前方20~30メートルくらいの視界で、これはやばいなという状況。(けが人は?)担架で4台くらい脇を通っていきました、救急車2台くらい向こう側を走っていたので、結構人数はいたと思う」 ドライバー: 「(道路状況は?)ちょっと圧雪されてわだちみたいになっているか、霧がすごかったです。滑って、前見えないから、どんどんぶつかっていったんじゃないかなと思います」
玉突き事故に巻き込まれた男性の車は追突によりリアガラスが割れるなどし、自身も首に痛みがありこの後、病院へ向かいました。 事故に巻き込まれた男性: 「自分は発煙筒が目に入ったから右車線に逃げたのですが、止まった所へ後から大型トラックが突っ込んできて、自分も前の車を押しちゃって。(なぜ見えなかった?)霧です、霧でほとんど視界が見えなかった。(事故時)ドーンって感じで、強い。前の人が大けがしちゃって。はじめてこんなことになったから、高速で事故があると、後々、恐怖感が残った」
■7時間余り通行止め
ネクスコ東日本は、当時、雪は止んでいたものの、濃い霧が出ていたとしていて、長野地方気象台も事故後の午前9時25分に、濃霧注意報を発表しました。 事故処理のため上信越道の小諸インターと佐久インター間の上りと中部横断道の小諸ジャンクションと佐久北インタ-間の上りは7時間余りにわたって通行止めとなりました。