白濁して輝きを失った新米、収穫は4割減。大雨・猛暑ダブルパンチ 秋田・大仙市の農家の嘆き「最悪の出来だ」
平地の米は4割が減少。米は香りが少なく、つやが無い。乳白粒が多くてもち米のようになった。米が黒っぽくくすんでいるものもあり「黒い部分は精米すれば取れるけど、玄米で食べるお客さんは嫌がるだろう」と落ち込む。 「毎年新米を食べるときには感動するが、今年は物足りない」と残念がる。「今年は肥料と農薬の価格がやたらと高くなりかなりのコスト高となった。50年農家をしていてこんなに厳しい年はなかった」 2023年産のコメ(水稲)の全国の作況指数(平年=100)では、秋田は97で「やや不良」となった。秋田県の最も質が良い1等米の比率は2022年の同時期より30ポイント低い62.6%と過去2番目の低さとなった。土砂崩れの起きた土地以外は、来年豪雨や猛暑に見舞われなければ、通常通り収穫ができる。「農家に自然災害はつきもの。米を買ってくれている全国のお客さんから励ましの言葉やお見舞金などをいただいた。お客さんに喜んでもらいたい。これからも米作りを続ける」