メイウェザーに死角無し。世紀の一戦。山中、井上ら世界王者の予想は?
47戦無敗の5階級王者、フロイド・メイウェザー(37歳、米国)と、6階級王者、マニー・パッキャオ(36歳、比国)との世紀の一戦のゴングが、いよいよ、明日3日(現地時間2日)、米国・ラスベガスのMGMグランドのリングで鳴らされる。 この試合はメイウェザーのWBA、WBC世界ウェルター級王座、パッキャオのWBO世界同級王座が賭けられる3団体統一戦で、それに先立って行われた計量では両者が無事にパスした。ファイトマネーの総額が360億円に届くのではないかと言われ、超プラチナチケットにはダフ屋が1000万円の値をつけるなどアメリカのショービジネスを象徴するような派手な盛り上がりを見せているのだが、果たして肝心の試合の勝ち負けは、どうなるのだろうか? 日本の現役世界王者、元世界王者の数人に予想を聞いてみた。“神の左”で、只今、V8中のWBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)は、メイウェザーの勝利予想。 「期待としてはパッキャオに勝って欲しいけれど、予想とすればメイウェザーになりますよね。あの微妙な距離の使い方で、空回りさせていくんじゃないですか? サウスポーともやっているし、過去に倒されたこともない。序盤にパッキャオが一発を当ててチャンスを作れなければ中盤以降は《いける!》と展開を作っていくでしょうね。ただ2人は、初顔合わせです。いくら研究してもパンチの角度とか軌道とかは実際にリング上で対峙してみなければわからないものがあります。その初顔合わせの利点を活かしてパッキャオがどんな種類のパンチでもいいので序盤に当てることができるかどうか、そこでしょうね」 スピードと神業的な反射神経で、パンチを外してカウンターを狙い、高度なディフェンステクニックで試合を支配していくのが、メイウェザーのスタイル。対サウスポーにも、過去にザブ・ジュダー、ロバート・ゲレロ(米国)らを蹴散らしていて不得意とは言えない。