大阪桐蔭の前田、京都国際の森下 両左腕に注目 選抜高校野球
第94回選抜高校野球大会に出場する32校が決まった。今大会も注目投手が甲子園の土を踏むことになった。 【あのドラ1も】昨年センバツからプロの扉開いた選手たち 昨秋は背番号14ながら主戦で活躍したのが、大阪桐蔭の1年生左腕・前田悠伍だ。投球のテンポに加え、制球も良いため大崩れすることなく、昨秋の公式戦の防御率は0・78。最速145キロの直球に伸びがあり、チェンジアップなどで緩急も使え、打者に的を絞らせない。明治神宮大会では初優勝の原動力となった。 経験十分な投手たちも再び甲子園に戻ってくる。京都国際の左腕・森下瑠大(りゅうだい、2年)は3季連続の甲子園出場で、昨夏は4強入りした。2回戦の前橋育英(群馬)戦では完封勝利した。昨秋の近畿大会は準々決勝で敗れたものの、13回を無失点と抜群の安定感を見せた。球持ちが良く、勝負どころで三振を狙う投球術も身につけている。 最速140キロ台後半を誇る市和歌山の米田天翼(つばさ、2年)は前回センバツの2回戦の明豊(大分)戦に先発し、4回1失点。ドラフト1位でDeNA入りした小園健太からエースの座を受け継いでいる。 木更津総合(千葉)の越井(こしい)颯一郎(2年)は最速146キロの直球とスライダーが軸の好右腕。昨秋の関東大会準々決勝では2021年センバツ王者の東海大相模(神奈川)相手に被安打6、1失点で完投した。大島(鹿児島)の左腕・大野稼頭央(かずお、2年)は九州大会こそ「1週間500球以内」の球数制限に迫っていたため準決勝、決勝の登板は回避したが、最速146キロの本格派。名前は米大リーグでも活躍した松井稼頭央・西武ヘッドコーチにちなんでいる。【藤田健志】