ガッツポーズするトヨタ自動車東日本の新人選手。左から渡部、佐藤、中村隆）

　社会人野球・トヨタ自動車東日本（岩手）に４月から加わった新人選手３人が、チームを活性化させている。渡部雅也内野手（２２＝東北福祉大）は、すでに公式戦で４番を務めた強打者。地元・岩手開催の都市対抗野球東北２次予選（６月６日開幕、きたぎんほか）を突破し、１８年以来の本大会出場を目指す。 　先輩たちに支えられながら、若きスラッガーが輝いてみせる。渡部は「遠くに飛ばすことは自信があるし、求められるものもそこだと思う」とキッパリ言い切った。１８２センチ、９０キロの恵まれた体格からくり出すパワフルな打撃が魅力。今月のＪＡＢＡ東北大会では４番に座った。思うような結果は出なかったが「三振してもミスしても後押ししてくれる。心強いです」と先輩たちの助けを受けながら成長中。持ち味を失うことなく力強い振りを続け、結果につなげるつもりだ。 　チームが都市対抗に初出場した１８年も２次予選は岩手開催だった。“吉兆”を生かし、６年ぶりの出場を狙う。「１年目とか関係なくチームのために打つ。岩手開催だし負けられない」と気合十分だ。２回戦（７日）から登場し、七十七銀行（宮城）―エフコムＢＣ（福島）の勝者と対戦する。最速１４７キロ左腕の中村隆一投手（２２）、将来性豊かな佐藤愛流（あいる）捕手（１９）とともに、若さあふれるプレーでチームを勢いづける。（有吉　広紀） 　◆渡部　雅也（わたなべ・まさや）２００１年９月１２日、福島・大熊町生まれ。２２歳。大野小で野球を始め、中村一中では宮城・仙台南リトルシニアに所属。日大山形では２年春にセンバツ出場。東北福祉大から加入して１年目。１８２センチ、９０キロ。右投右打。血液型Ｂ