他の職員のアカウント不正使用 消防副分署長の男性を減給処分 児玉郡市広域市町村圏組合 長期間にわたり他の職員の業務に関する情報の閲覧 「興味本位だった」と話す51歳
埼玉県の児玉郡市広域市町村圏組合は22日、他の職員のアカウントを不正に使用していたとして、同日付で児玉郡市広域消防本部神川分署副分署長(消防司令)の男性職員(51)を減給2カ月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。不正アクセス禁止法違反で本庄署に相談し、7月25日に捜査を依頼しているという。 市職員が不正に市長印を押し売却した土地 売却相手から市有地を返還で合意 さいたま市
男性職員は勤務時間中に業務と関係なく、職員のスケジュール管理やメール機能など組合業務の効率化を図るソフトウエアである組合内グループウエアに他の職員のアカウントで不正にログインし、長期間にわたり他の職員の業務に関する情報の閲覧を行った。7月3日に勤務時間外にログインしていた職員がいたことから、不正が発覚した。 男性職員は約3年前から複数のアカウントでログインしており、動機を「興味本位だった」とし、閲覧した業務情報は内部外部を問わず漏らしていないと話しているという。組合内グループウエアには住民情報は含まれておらず、個人情報を含む業務情報の外部流出は発生していない。 監督責任として過去3年間の管理監督者である課長級職員3人を口頭注意した。同本部の野沢充消防長は「二度とこのようなことが起こらないよう法令順守と服務規律の指導をさらに徹底し、信頼回復に全力で取り組んでいく」とコメントした。