ザポリージャ原発に向かうIAEA車両に無人機衝突、ゼレンスキー氏「ロシア軍の攻撃」
国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は10日、ロシア軍が占拠するウクライナ南部ザポリージャ原子力発電所の保守管理支援のため、同原発に向かっていたIAEAの調査団の車両に、無人機が衝突したとX(旧ツイッター)で明らかにした。投稿された写真では、IAEAと書かれた車両の後部が激しく損傷していた。けが人はいなかったという。
グロッシ氏は「決してあってはならないことだ」と強く非難した。誰による攻撃かについては言及しなかった。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はSNSで攻撃は露軍によるものだと指摘し、「IAEAと国際社会による断固たる対応が必要だ」と訴えた。
一方、ザポリージャ州の知事は10日、州都ザポリージャへの露軍のミサイル攻撃で、診療所や複数の建物が破壊されたとSNSで発表した。ロイター通信によると、少なくとも4人が死亡、約20人が負傷した。