【速報】「安全が重視されていると思わない。子どもの命、安全が第一」子供の万博招待中止を 教職員組合が申し入れ 府教委は「我々の立場でいま安全と言い切ることは出来ない、博覧会協会が協議」
大阪教職員組合や大阪府立高等学校教職員組合などは5日、「万博への子ども招待事業の中止」を大阪府知事と大阪府教育長に申し入れました。 来年開催される大阪・関西万博をめぐり、同組合などは今年4月に一度、「学校行事として実施するなら、府の責任で安全安心が確保されるべき、判断に必要な情報提供を行うべき」と申し入れていました。 今回はより踏み込んで、「大阪府・府教委として子どもの安全が保障されていない、学校単位での『夢洲万博への子ども招待事業』の中止を求めます」と申し入れたということです。
情報提供から「中止」に踏み込んだわけ
「中止」を求めた理由については、会見でこのように説明しました。 前回4月の申し入れのあと、5月15日に教育庁から回答があったものの、それが「不十分な内容だった」とし、建設現場で起きた爆発事故に関しても、「WEBサイトに触れるのみで、府教委などが責任をもって安全安心を確認したとは思われず、子どもを安心して連れて行けるものではない」などしています。 また、爆発事故を受けての要請が主な理由ではありますが、現場の教員らからは、「どうやって連れていくのか」「熱中症はどうするんだろう」などの声もあるということです。
約7割が来場希望とのアンケート
いっぽう、大阪・関西万博に小・中・高校生らを無料で招待する事業に関しては、大阪府が約1900校に対し、「来場を希望する」または「未定・検討中」かを問うアンケートをすでに行っています。 アンケートの結果、全体の7割余りにあたる約1390校が、来場を希望すると回答したということです。府は今後、「未定・検討中」と回答した約2割の学校と、未回答だった約1割の学校に改めて意向を聞き取ることにしています。
中止の申し入れ受けて府教委は…
教職員組合からの中止申し入れを受けた府教委の受け止めです。 「期間中の安全対策については博覧会協会が現在、有識者を交えて協議しています。」 「我々の立場でいま安全と言い切ることは出来ません。」 「会場の安全は学校からすると大切な判断材料になりますので、協議の内容や結論が出次第、学校側に伝えます」ということです。