50代会社員で貯金が「300万円」…老後が不安ですが、周りの人たちはどのくらい貯金しているのでしょうか?
50代になると定年後の生活を想像して不安になる人も多いでしょう。 周囲と比べて貯金は少ない方なのか、それとも安心できる額なのかを確認したいという人もいらっしゃると思います。それによっては、定年後も働き続けるべきなのかを考えた方がよい場合もあるかもしれません。 本記事では、50代会社員の平均貯金額とともに、定年後の老後資金や就労についてどのように考えている人が多いのかをご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
50代会社員の平均貯金額は?
ベンチャーサポート相続税理士法人が実施した「老後資金と働き方」に関する調査の結果によると、50代会社員が老後資金として貯蓄している額の平均は「500万円未満」が最も多く、49.3%を占めています。 詳しい結果は表1の通りです。 表1
※ベンチャーサポート相続税理士法人「『老後資金と働き方』に関する調査」を基に筆者作成 「500万円未満」に次いで多いのが「500万円以上~1000万円未満」の15.6%、「1000万円以上~2000万円未満」の14.6%となっています。 今回の事例では貯金が「300万円」ということなので、貯金事情としては平均的といえるでしょう。 また、金融庁の報告書「高齢社会における資産形成・管理」で取り上げられた「老後2000万円問題」が話題になりましたが、今回の調査では、老後資金として2000万円以上準備している50代会社員の割合は20%程度であることが分かりました。
50代会社員の定年後に関する考え方とは?
同調査では50代会社員の82%が老後の生活費について「心配なことがある」と答えています。 心配事の内容としては「老後資金がどのくらい必要か分からない」「年金だけで賄えるか心配」「現在の生活レベルを維持できるか」などがあり、物価の上昇により老後に必要な資金が変わってしまったことに不安を感じている人もいるようです。
定年後も働き続けることを考えている人はどれくらい?
定年後の就労意向については「働き続ける予定」が46.4%、「働き続ける可能性がある」が39.0%、「働く予定はない」が14.6%となっており、85%以上の人が定年後も働き続けることを念頭に置いているようです。 そのうち、49.2%の人が「再雇用」を予定しており、71.2%の人が「定年前と同じ仕事」を希望しています。