アプリが通知…「詐欺に注意」 被害防止、ATM接近で家族にも連絡
日本郵便東北支社と県警は9日、「なりすまし詐欺」被害防止に向け、県内の10郵便局でスマートフォンアプリ「POLICEアプリふくしま」を活用した詐欺防止活動を始めた。同支社によると、郵便局と県警がアプリを活用し、なりまし詐欺被害防止を図る取り組みは全国初という。 アプリで近距離無線通信「ブルートゥース」や「ATM利用時の注意喚起通知」の機能を設定し、利用者がATMに近づくと、ATMに設置されたビーコンが反応。スマホに「投資詐欺、ロマンス詐欺に注意しましょう」といったアナウンスが流れ、注意喚起の通知が届く。あらかじめアプリ内に設定された家族など3人の連絡先にも、本人がATMコーナーに接近したというプッシュ通知が届く。 同支社によると、同日時点で福島、郡山、伊達、桑折など7市町の10郵便局で運用が始まった。来年3月末までにATMが設置されている県内の全406郵便局で順次導入される。 桑折町の桑折郵便局で同日、関係者にお披露目された。同局の神藤(かんとう)厚局長は「年配の方もいったん立ち止まって誰かに相談するきっかけにしてほしい」、県警生活安全企画課の菅野将克課長補佐は「利用者や郵便局員が通知に気付き、一件でも多くの詐欺被害防止につながればうれしい」と話した。
福島民友新聞