日野市のデマンド交通実証実験、1月15日開始 路線バスの減便受け
日野市が1月15日、市内北東地域でのデマンド交通実証実験を始める。(八王子経済新聞) 【写真】昨年8月に日野市と京王電鉄バス、日野交通の間で協定を結んだ デマンド交通は、運行区域内で乗り降りする場所を自由に選べる乗り合い交通のこと。時刻表はなく、予約があったときのみ運行する。今回は日野市と京王電鉄バス(府中市)、日野交通(日野市新町1)が協働し行う。愛称は「のるーと日野」。 実証実験は、日野駅、日野市市民の森ふれあいホール(日野本町6)、市民の森スポーツ公園(日野本町7)などの公共施設がある日野市の北東地域で行う。 車いすのまま乗ることができる最大定員4人の小型車両1台を用意する。平日9時から17時の間、運行区域に設ける55カ所のポイントで乗り降りできる。乗降ポイントと利用する時間を電話や専用アプリ、日野市の公式LINEで事前に申し込む。予約は乗車希望日の7日前から可能。 同地域では2023年4月、京王電鉄バスが運転手不足などを理由に日野駅と立川駅北口間の路線バスを大幅に減便した。同年5月にバスを利用していた住民らが市のミニバスで運行を代替するよう要望書を市に提出したが、市は代替は困難と判断した。 昨年4月には市民組織「立66廃止地域に地域協働型交通導入を進める会」と市が今後について検討を始めた。8月に今回の実験に参加する3者間で協定を締結。デマンド交通の本格運行への移行が可能かなどを検証することにした。 料金は、中学生以上=300円、小学生・障害者・介護者=200円、小学生の障害者=100円。保護者同伴の未就学児無料。支払いは現金のみ。実験期間は2027年1月14日まで。
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