メルセデス・ベンツ、中期利益目標を下方修正へ=関係筋
[フランクフルト 7日 ロイター] - ドイツの自動車大手メルセデス・ベンツは需要低迷の長期化や電気自動車(EV)への移行を背景に、乗用車事業の中期的な利益目標を引き下げる見通しだ。事情に詳しい関係者が7日、ロイターに語った。 関係者によると、オラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)ら経営陣は、通期決算発表と資本市場説明会を予定している2月20日までに、2022年に設定した利益目標を引き下げる見通しだ。 最善のシナリオで2桁の利益率を目指すという。22年に設定した目標では、調整後利益率を8─14%にしていた。 ベンツは、新型コロナウイルス禍局面の強い需要に支えられた22年の調整後の利益率が14.6%と目標を上回った。その後は乗用車事業の利益率が低下した。